このワガママな僕たちを

やはり素晴らしいことは、時はすぎていくということ。
恋する心も夢への希望も、動いている時間の中にあって、
常に状況は変化しています。
変化していくということは、
頼りなくも感じるけど、
実はとても自由でとてもすくわれることです。
でも、その自由さは時には心細いものなので、
信じられる何かを持つ人はたいへん力づよいです。
その信じられる何かが、
「かわいらしいものをちらっと見てしまった時のよろこび」や
「おもしろいことをふいに思いついたりすることのしあわせ」のように、
いつでもどこでも存在するものだったりするなら、
あなたは大丈夫です。
私たちにみえない思いはは、世界にあふれています。
―著者―

「涙のメンバーチェンジ」

恋が終わる時
さりげなくけれどきっぱりと
行われる選手交替
バトンは次はだれのもの
さようなら友だち
さようなら恋人
思い出をありがとう
悲しみをあしがとう
忘れなくてもいい未来のために
本当の僕自身のために

誰でもが勇気をもっている
メンバーチェンジは一瞬だ

「あなたという人」

私はあなたを素敵だと思っているけど
その理由をつきとめて
なぜあなたを素敵だと思うのかを知りたいと思う
あなたが私をひきつける理由を

そしてあなたの魅力だと思っているものが
本物かどうか
私の思いすごしや早とちりではないか
たしかめるために
もっともっとあなたをしりたい

こっちだけでなくあっちへも
どっちにもたちうちできなくては

ウソの言葉を問いつめるケンリを
恋人同士は より多くもっている

悲しみをかかえた
たくさんの人たちがいる
悲しい気持ちにさせた方も
悲しい気持ちになった方も
それしかなかったのだから
仕方がないよね
恋だけはどうにもならない
あの人を好きな私じゃ
なにもかもしょうがない

必要とされて 会いたい

私をすてないでねと言いながら
僕をすてた人

もう一度よく考えてごらん
よく考えなおしてみるんだ
ボク達みたいななかよしは
そうめったにいないんだよ
ここで終わってしまうなんて
とてももったいないことさ

「単純な恋」

好きだから
好きと言える
単純な恋が
してみたい

素直になれというが、
あの日、素直に
なったばかりに
今は、泣きたいような日々だ。
無理して素直に
しなければよかった、
意地をはれば
よかった。

たのしくてたのしくてたまらない
という日が
いつか くるだろうか

目に見えて変わっていく
君のこころ
僕はここで
最初から 変わっていないよ



………………………………………………………………
こちらのページはのれん本人が紹介しているものです。
銀色夏生さん、他各出版社様、ページの写真画像等とは
一切関係ありません。

このワガママな僕たちを
銀色夏生

初版発行 昭和63年12月10日
発行所  株式会社角川書店
………………………………………………………………



■銀色夏生TOP ■MENU










SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送