ONLY PLACE WE CAN CRY
秋は美しい口笛でした
窓から何かが降ってくるような
だから黙って見つめたのです
おぼろげながら わかっていたことが
今 目の前で はっきりしました
あなたの恋人になれないのなら
せめてあなたに あなたになりたい
いつまでも どこまでも
進んでいったらどうなるだろう
恋する気持ちが みせる夢は
百日のまぼろし
天気雨の虹
それもあって
まちがえようのない
石だとか
あいまいでないものに
私はなりたい
すこしでいいから
∞あとがき∞
トンネルを進んでいるような日々ですが、
このトンネルは好きなので、
ずっとずっと本を作って、
最後までトンネルの中だとしても、
このまま深くコツコツと進んでいきたいです。
ひとり用のせまいトンネルだけど、
目的の方向がわかっているから、
日々たゆまなく、今、こうしている時も、
すすんでいるような気がしています。
このトンネルは暗くないです。
ちゃんと日が射すし、
風も吹いて、
友だちもいて、
愛する人もいます。
テレビも旅行もマンガもよめるトンネルなので、
ほりつづけます。
これが私の仕事だと思うのです。
―銀色夏生―
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こちらのページはのれん本人が紹介しているものです。
銀色夏生さん、他各出版社様、ページの写真画像等とは 一切関係ありません。
ONLY PLACE WE CAN CRY
銀色夏生
1991年1月25日 初版発行
株式会社角川書店 発行所
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